ゴールデンウィークに家族と長野県へ自然観光と美術館巡りに行きました。移動手段は、新幹線とレンタカーでした。季節が春だったため、朝晩は心地良い程度に冷んやりして、日中は暖かく、過ごしやすかったです。また、同じ長野でも、松本市内と安曇野、上高地とそれぞれ全く趣きが違ったため、飽きずに存分に楽しむことができました。さまざまな思いがけない出会いもあり、生涯忘れられない旅となりました。
少し前にスーパーの応募で当選したエントランスの日帰り旅行に娘と一緒に行ってとても楽しかったのですが、長男が「お姉ちゃんだけずるい」と後で言い出したので久しぶりに家族で旅行へ行こう、という話になりました。みんなの休みを合わせるとゴールデンウィークになったので、早速計画しました。なかなか家族で出かける機会も減ってきていたので、貴重な良い時間を過ごすことができました。
観光した場所は松本市内をチラッと巡り、メインは「安曇野」と「上高地」でした。まず、安曇野では、安曇野ちひろ美術館に行きました。こちらの美術館は、大のいわさきちひろファンである母の長年の願いを叶えるために出かけました。幼い頃から、自宅にも多くのいわさきちひろの作品が飾ってあったので、私も親しみを感じでいました。
実際に本物の作品を見ると、いわさきちひろの作品の温かさや優しさがダイナミックに伝わってきて、感動したと同時に癒されました。その後、美術館の近くにあったとんぼ玉のギャラリーにも立ち寄り、1日目の宿に向かいました。宿では、川魚や山菜など長野の自然の恵みを存分に味わいました。2日目は、冬の間は立ち入ることのできない上高地に向かい、その地で一泊しました。
上高地では、老舗のホテルに泊まり、その独特の雰囲気と格式高さに背筋がピンと伸びるようで、貴重な経験となりました。翌朝、早朝から私たち家族はウォーキングをすることにしました。河童橋で写真を撮り、立ち枯れの木を見て感動し、小川の石と石を渡りながらウォルター・ウェストン碑とも写真を撮るなど存分に楽しみました。
さらには、私たちを思わぬ存在が出迎えてくれたのです。それは、なんと、野生の日本猿の群れでした。地元の方によると、いつでも出会えるわけではないので、ラッキーですよとのことでした。私たち人間がいるからと言って、逃げることもなく、かと言って近づいてくるわけでもなく、絶妙な距離感を保ちながら共存している、そんな感じでした。もちろん餌などは与えてはいけません。
日本猿の群れのなかには、赤ちゃん猿もいてその愛らしい姿にとっても癒されました。写真も数枚撮り、思わぬお出迎えに大満足の私たち家族でした。お昼は、名物の信州そばやお焼きをたらふく食べ、お腹も大満足したのは言うまでもありません。
このような長野の旅は、大満足だったのですが1つだけ準備不足がありました。それは、上高地をウォーキングする際の服装の準備が十分ではなかったことです。周囲の人を見ると、本格的な山登りのような装備をしている方ばかりのなか、私たちはデニムにシャツと言ったような普段のカジュアルウェアでした。やはり、デニムは歩きにくく、シャツでは少々肌寒かったです。しかし、「やっぱりジャージやウィンドブレーカーとか持ってこなきゃだったね」と苦笑いしながら歩いたのも、良い思い出となりました。
次回長野に来る際には、しっかりと準備してこようと私たち家族は誓い合いました。あと、食事の面なのですが、さすがに2泊3日の間、長野の伝統的な料理、そばやお焼きなどばかり食べていると「普段の何でもない料理が食べたくなるね」誰からともなく声が上がりました。
しかし、探せど探せどなかなか普通の大衆食堂的なお店がなくて、少し困りました。思わず、「カレーが食べたい」と帰りの新幹線のなか連呼したのはここだけの話です。帰ってから自分でも外食が続いたせいかキッチンに立ちたくなったのですが、作った料理はカレーでした(笑)何はともあれ、思い出深い旅となりました。